毎年夏に妻と子供が1ヶ月くらい帰省するので、約5年前に子供が産まれてからは、泊まりで山へ行く予定はほぼこのタイミングでしか行けない。。
山は逃げないけど自分から離れていく事はあるなと実感しているんですが、数少ないチャンスのあるこの時期に目を血走らせながら予定を組むのが子供が産まれてからの恒例になってきています。
そんな時期に、白馬〜雪倉岳〜朝日岳のルートをテント泊で行こうと3年前に計画を立てたんですが、コロナで小屋が休みになってテント場も使えなくなったり、天気が悪かったりでずっと保留になっていたこのルートを今年こそは歩くぞって気合い入れて、夜行バスを予約して、テント場も予約した(最近は予約が必要なテント場が多いので大変) のですが、行こうとしていた7月29〜31日は白馬周辺はずっと雨予報。。。
1週間前でそんな予報だったので、1日だけならまだしも3日間とも雨の中行くのはちょっと厳しいなと思い、バスもテント場もキャンセルして予定変更!
関東甲信越、福島方面の山もイマイチそうだったので、急遽天気が良さそうな北陸白山へ行ってきました!!
目次
基本情報
日程
2022年7月30日〜31日
アクセス
金沢西ICから車で市ノ瀬の駐車場まで1時間30分ほど
東京からは片道で7時間ほど。かなりきつかった。。
駐車場
市ノ瀬に無料駐車場あり (約700台)
土曜日の朝7時頃に着いたのですが、路駐100台(駐車場まで1km)くらいありました。
ただ駐車場の方に進むと路駐の隙間や、駐車場にも10〜20台くらいの空きはあったので、一旦駐車場をぐるっと見てみた方が良いと思います。
ルート上のトイレ
・市ノ瀬駐車場
・チブリ尾根避難小屋
・南竜ヶ馬場野営場(テント場) ※めちゃくちゃキレイ
・南竜山荘
・白山室堂
・甚之助避難小屋
・別当出合
水場
・上段床
・南竜山荘手前の2021m付近
・南竜ヶ馬場野営場(テント場)
・南竜山荘
・白山室堂
・甚之助避難小屋
・中飯場
※上記以外にも南竜山荘付近は色々なところで水が流れている場所がありました。
飲んでみましたが特にお腹壊したりはしなかったです。
参考コースタイム
山と高原地図コースタイム
(1日目)
市ノ瀬〜別山〜南竜ヶ馬場野営場(テント場)
7時間42分
(2日目)
南竜ヶ馬場野営場〜白山〜南竜ヶ馬場野営場〜別当出合(砂防新道)
6時間37分
実際コースタイム
- (1日目)
- (2日目)
3:35 南竜山荘
TTL 8時間49分
ルート
市ノ瀬ビジターセンターまで
東京都下から市ノ瀬まで車で約7時間かかるので、夜12時過ぎに出発。
高速上で朝を迎えたので、北陸自動車道の有磯海SAで朝ごはん。
富山らしく白えびのあんかけ丼。
SAの中でもレベル高い感じで、美味しかった!
それにしても今回は車の運転が過去最長でここが核心部だった。。
市ノ瀬〜チブリ尾根避難小屋
路駐の列が1km以上続いてますが、市ノ瀬の駐車場まで上がるとチラホラ空きが見つかります。
一旦駐車場をぐるっと見て回った方が良いです。
あまり路駐が伸びてカーブあたりまで来るとバスが通れなくなるので、ビジターセンターの人が駐車場空きがないか見るように促してました。
市ノ瀬ビジターセンターから別当出合まで行くバスの行列。。
100人以上は並んでいたかな。
別当出合から白山往復だとコースタイム7時間40分くらいなので、人気があるのもうなずけます。
小学生くらいの子連れの方も多く、たしかにこのルートだと鎖場もないし子供連れて来たいなと思いました。
うちの子供達は修行が足りないからか、1時間くらいで帰ろうとするのでまだ行けないですが 笑
タイヤに付いた外来種の種などを洗い流す場所。
初めて見ました。
固有種が多い白山を守る意志の強さ感じます。
登りは別山経由で南竜ヶ馬場のテント場まで行く予定なので、バスには乗らず車道を歩いてここから登山道へ入っていきます。
しばらくなだらかに森の中を登っていきます。
風がなくて暑いですが、日陰なのでまだ耐えれる。
白山は全体的に水場がかなり多いので夏でもいけますね。
北アルプス並に水場が少なかったら8月はかなり厳しそう。
どのルートもですが、段差や岩場、急登が少なく、ルートの付け方がとても優しいルートが多いです。
ただこの別山へのルートはさっきの行列が嘘のように人が少なく静かです。
別山への稜線がちらっと見えます。
これだけでかなりテンション上がります。
だんだん高い木々が少なくなってきて、笹っ原を登ります。
ここはめちゃくちゃ暑いです。。。
別山はまだ先です。
暑さにバテバテでようやくチブリ尾根避難小屋到着。
別当出合から砂防新道を通る甚之助避難小屋は冷たい水が出る水道ありますが、こちらにはありません。
この別山経由の登山道しかなかったら、白山はここまで人気が出なかった気がする 笑
避難小屋の中。
10人くらいは泊まれそう。
窓が大きく明るく開放的な避難小屋です。
しばらく休憩して頑張って進みます。
チブリ尾根避難小屋到着〜別山
スズメバチくらいの大きさのアブがずっと登山口から付いて回って来ますが、このトンボさんが大量にいる場所では姿を消してくれます。
トンボ様々です。
この時期からトンボが多い山だと嬉しくなります。ハエやブヨ・アブも少ない気がするので。
そういえば白山ではオニヤンマのアクセサリーを頭に付けた登山者を多く見ましたが、アブ・ブヨ、カメムシ、小バエなどが寄って来なくなる効果があるみたいです。
存在はなんとなく知ってましたが、ここまで多くの登山者が付けているのは初めて見てびっくり。
口コミ見ると本当に虫除け効果あるみたいです。
別山への登り暑くてゼエゼエ言ってたら、下ってきたおじ様に稜線に出ると涼しいよーって言ってもらえてそれを楽しみに頑張って登ります。
チラホラ雪渓が残っている箇所があり、そのあたりの風は涼しいので涼しい所で休憩しつつ登っていきます。
こういう逃げ場所があるから回復させつつ頑張って登れます。
御舎利山へ登りきって別山への稜線に出ると風が冷たくて上着着てないと寒いけど、今まで暑かったので助かります。。
稜線のお花畑でルンルンでございます。
別山へのビクトリーロード。
ガスってますが最高です。
はい、ガスガスです。
別山山頂で同行者を待ちますが、薄手のアウターを車に忘れてしまったので、レインウェアを着ないと寒い。。
別山〜南竜ヶ馬場テント場
無事同行者とも会えたので今日のお宿、南竜ヶ馬場野営場に向かいます。
チングルマがたくさん
お花畑と稜線で飽きない道です。
天池だったかな。
このあたりからテント場ギュウギュウで張れないのでは、、?と思い始めて、ちょっと急ぎ足で向かいます。
お花畑と歩きやすい道でふわふわ〜と天国感を味わったり、
遠くに見えるテント場が見えて、まあまあ埋まっているのを見て現実に引き戻されたりを繰り返しながら進みます。
白山も見えるようになってきました。
南竜山荘手前で一旦下って、なんだか桃源郷のような景色の場所に出ます。
周辺は山に囲まれていて、お花が咲き乱れていて、水が色々な所が流れ落ちてきている不思議な空間。
感動しながらも頭の片隅にテント場の事がよぎるので、早足で歩きます。
しばらく登ると突然木道が現れます。
木道の先に湿原が広がっていて、その先に南竜山荘が見えます。
これは湿原好きのワタクシにとってはたまらない景色。。
ここは天国か。
感動してゾワゾワします
池塘もあり、もうたまりません。
ただ、少し進むとすぐにこちら野営場(テント場)と書かれてある道を進むと、、
大量のテント!!
バリバリ現実です。
張るとこほとんどないですが、なんとか張れる場所を探してようやく見つけました。
このテント場慣れている人が少ないのか、詰めれば3張りいけそうな場所に1張りだけ張っていたり、風はそんなに吹くような地形じゃないのに張り綱をやたら長く伸ばしていて場所をすごく取っていたり、その割に張り綱は小石で固定してたり色々な方が多かった。
まあ色々ありますが、テント場から小屋に向かう途中にきれいな沢が流れていたり、人が少ないとこの場所マジで雲ノ平より桃源郷感出るだろうななんて思ったりしました。
次は平日に来たいです。
テント場から小屋までアップダウンあり、まあまあ歩かないと行けないのも雲ノ平っぽい 笑
晩ごはんはメスティンで米を2合炊いて、同行者と分けて、ちょっと定番化してきたウナギ。
プラティパス凍らせて一緒に保温ケースに入れたら夏でも半日はいけます。
軽いし、かさばらないし、うまいし、元気になるので最高です。
ちょっと高いですが 笑
そんなこんなで1日目の日は暮れていきます。
南竜ヶ馬場テント場〜白山
2日目です。
3時半ごろ出発しましたが、ガスガスです 笑
アルプス展望台の方を登れば朝日が少しはみれたかもしれませんが、特に考えずに御前坂の方を登ったので朝日は尾根に隠れて見えません。。
南竜山荘から白山へ向かう方は、アルプス展望台経由をオススメします。
コバイケイソウの群落
室堂手前で朝日が登ったようですが、ガスでよく分かりません。
これはこれで幻想的で良いと言い聞かせます。
同行者の兄も一応見てます。
室堂に到着。
立派な建物ですが、人があまりいないんだなと思ってたら白山の方から続々と下りてきます。
ご来光に合わせて登ってたんですね。
ワタクシ達も2〜3歩遅れで登り始めます。
途中ガスが取れてきて、このタイミングの方がきれいな景色見れるんじゃと、こすい考えを持ちながら登ります。
岩がきれいに階段状に固定されていて非常に歩きやすいです。
至れり尽くせりな山で、整備してくれた方々に感謝です。
別山山頂到着。
ガスがパアッと晴れて北アルプスがきれいに見えるなんて想像しましたが、全然ガス取れなかったです 笑
諦めて池を回って室堂へ向かいます。
白山山頂〜別当出合
真っ白な世界を淡々と進みます。
ガスでもきれいなチングルマのお花畑に癒やされます。
翠ヶ池
白山は活火山で1659年を最後に噴火はありませんが、この池も当時噴火して出来たのかな。
晴れているとコバルトブルーのきれいな池が見れるそうです。
室堂に下りてきました。
下りると白山のガスが取れるあるあるかなと思いましたが、山頂はずっとガスの中でちょっとほっと?しました。
帰りは室堂から弥陀ヶ原経由で南竜ヶ馬場へ戻ります。
ここもコバイケソウがたくさん咲いてました。
テントを回収しに南竜ヶ馬場のテント場に戻ります。
南竜山荘前に流れている沢。
小屋のそばをこれが流れているのはすごい。
みなさんビールを冷やしたり、足を冷やしたりしてました。
さてテント撤収して下山開始します。
いきなり甚之助避難小屋。
なんと避難小屋にも水道があり、冷たい水が出てきます。
普通考えられないです。。
標高下げると暑くなってきたので、無心でぐいぐい下っていきます。
吊橋を渡って
観光新道と砂防新道分岐にある鳥居をくぐるとすぐに別当出合到着。
市ノ瀬までのバスが止まっていたので、すぐに飛び乗りあっという間に市ノ瀬到着。
帰りはあっという間でした。
下山してからは、小松市にある里山の湯というところに寄りましたが、入浴料520円と安いのにきれいで地元の人が多そうな快適な温泉でした。
参考 里山の湯石川旅ねっとのサイト
帰りはまた7時間かけて東京に戻りましたが、白山は1泊2日で行くにはもったいないですね。
歩きやすい道が多く、水が豊富で、湿原あり、小屋も充実していて、至れり尽せりな山でした。
その分登山者もとても多いので、次行くときは雪が振り始める頃か、平日に何日かまとめて休み取って静かに楽しみたい山でした。
最後まで読んで頂きありがとうございます!!