妻と子供たちが春休みを利用してちょっとだけ帰省するので、4/1〜2 土日の2日間だけ山に行ける事になった。
テント泊前提だし残雪期のテント泊自体かなり久しぶりなので、森林限界超えるような場所は行きたくない(行けない)
けど、ほどほどに雪にはまみれたいし、まだ楽しみたい。
そんなのんびり楽しみたい時によく行く尾瀬を思いついた。
そしてできれば雪が残っている時期にしか登れない期間限定のお山、景鶴山に行ってみたくなった。
(無雪期登山は許可の有無はさておき濃密なヤブが生い茂っていて厳しそう)
登山どころかランニングすらサボりがちな軟弱者は、テント泊装備の完全歩きのみでどこまで行けるのか!?
目次
基本情報
日程
2023年4月1日〜2日
アクセス
スノーパーク尾瀬戸倉を少し越えた路肩に駐車しました。
出発時は2台駐車、下山時は4台停まっていました。
富士見下の駐車場までは、足首くらいまで雪がまだ残っており、車で行くのは難しそうでした。
ルート上のトイレ
まだどこも閉鎖されていて使用不可
ルート上の水場
無雪期の水場は雪に埋もれているところが多いですが、
沢、雪から水は確保可能です。
水には困らなかったです。
参考コースタイム
山と高原地図コースタイム
11時間5分
無雪期のコースタイムなのであまり参考になりません。
実際コースタイム
12:08 駐車スペース
TTL 14時間24分
ルート
(1日目) 戸倉の駐車スペース〜富士見小屋跡
スノーパーク尾瀬戸倉を少し越えたあたりで、雪がまあまあ残っていたので、少し戻って路肩の駐車できそうなスペースに停めて出発!!
先行者はスノーボードを背負った1人だけ。
この方はアヤメ平まで登って滑ると言っていました。
この時期に戸倉から尾瀬湿原まで行く人もかなり珍しそうです。
林道を30分ほど登ると結構雪が増えてきますが、朝のうちは固く締まっているので歩きやすいです。
午後になるとズボズボで歩きにくい。
部分的に溶けてるところも
途中雪庇が崩れて雪崩の跡も
スノーモービルの跡が富士見小屋跡まで続いていて、一旦途切れたと思ったら長澤新道下りきった湿原のあたりからまた出てきます。
どこを通ってるんだろ。
ただひたすら林道歩きがなかなかツライ。。
出発して富士見小屋跡まで4時間かかっているからな。
富士見小屋跡〜東電小屋
林道登りきったところに富士見田代湿原。
林道歩きが長いだけにかなり嬉しくなります。
湿原からどーんと燧ヶ岳も見えます。
これでだいぶ元気が出ますが、この時点で8割方 景鶴山は無理だろって思い始めていますが、口には出しません 笑
登った後は樹林帯を下って湿原を目指します。
トレースほぼ無しでした。
平坦な場所も多く気を抜くと違う方角に向かってしまう。
ピンクテープはところどころにあります。
ここに木道があるとは思えない景色です。
長沢新道の途中から尾瀬の雪原が見えてきて、テンション上がります。
ただ結構下るので、帰りはこれを登るのかと思うと急に現実に引き戻される。
尾瀬の雪原に到着!!
なんだか冬の使われてないグラウンドにきたみたいです 笑
正面にどーんと景鶴山が見えます。
この時点で景鶴山はほぼ諦めてます。
スノーモービルの跡が竜宮小屋と見晴小屋の方へ伸びてます。
竜宮小屋は人が入って小屋明けの準備をしていました。
至仏山もどーんときれいに見えます。
素晴らしい景色。
ただ天気が良すぎてサングラスしていても目が痛くなってきた。
サングラス絶対必須ですね。
竜宮小屋は人が入って小屋開けの準備してましたが、翌朝通過した際は誰もいなかったので、スノーモービルで通っているようです。
雪原を踏み抜くことはほぼないのですが、木道近くは雪が溶けている場所が多く、ヨッピ橋の手前の木道脇で踏み抜いて、胸くらいまで落ちました。
怖かった、、。
ヨッピ橋
ヨッピ橋は踏み板が外されて骨組みだけになっているので、この骨組みの上を歩いて渡ります。
ワタクシは手足が短く、手すり代わりのワイヤーに両手が届かなかったのでこれも怖かった。。
川の水量が豊富なのも恐怖心が増します 笑
東電小屋が見えてきましたが、この辺で時間切れのためビバークです。
夜はメスティンで米を炊いて、うなぎを湯煎で温めてうな丼にしました。
軽いしおいしいし栄養もあるのでお気に入りです。
日が暮れていきます。。。
(2日目) 東電小屋〜戸倉駐車スペース
おはようございます。
2日目の朝はちょっとガスってますが、広い雪原だからか明るく感じます。
今日は東電小屋の裏手から見晴らし方面に向かいます。
東電分岐から見晴へ向かう橋が渡れるか分からなかったけど、とりあえず向かってみます。
橋が見えてきましたが、どうでしょうか。
ヨッピ橋みたいに骨組みだけだったらやだな 笑
良かった〜
手すりは外されてますが、ちゃんと歩ける形になってました。
ところどころ雪が溶けて水芭蕉の芽がでているところもあります。
橋を渡った後の木道で雪が溶けた場所。
こういうところの方が危ない。
日が射し始めました。
めちゃくちゃキレイな景色ですが、雪原には誰もいません。
景鶴山バイバイ
またチャレンジしに来ます!
東電分岐からは雪原を斜めに横切って竜宮十字路へ向かいます。
自由に歩けて積雪期限定の特別感あります。
竜宮小屋手前の橋は仮の合板が置かれていて、渡れるようになってました。
竜宮小屋
入り口だけ除雪されてます。
雪原をあとにして、帰りは長沢新道の尾根を直登してみます。
気温が上がってきて雪がグズグズ&木々の周りは踏み抜きやすいので、めちゃくちゃ登りにくい。。。
熊の足跡かな。
結構新しかったです。
ある程度登ると雪が締まって急になってきたので、アイゼン付けます。
ゼエゼエ言いながらもガシガシ登っていきます。
グズグズに比べたら数倍楽に登れます。
急登を越えるとゆるやかな道。
富士見小屋まで来るとあとはひたすら林道を下るのみ。
ただ長い長い。
スキーを背負って登りたくなる気持ちがむちゃくちゃ分かります。
ただひたすら①
ただひたすら②
ただひたすら③
かなりおなかいっぱいになった頃にようやく到着!!
結果的に全然景鶴山には届きませんでしたが、普段絶対味わえない尾瀬の雪原を体験できて結構記憶に残る登山になりました。
ただ景鶴山は忘れられないので、今度は鳩待峠まで入れるようになる4月下旬ごろか、2泊3日で再チャレンジしてみたいと思います!!
最後まで読んで頂きありがとうございます!