登山を始めて約11年経ちますが、始めた頃は1度山に行くたびにこういう道具あった方がいいなぁと思い、すぐに買っては次の登山で使って、めちゃくちゃいいなこれとか、全然使えんなこれ、、。
みたいな感じでトライ&エラーを繰り返し、年月が経つにつれベストな山道具を厳選していきました。
もちろんお金はかなりたくさん使いました。。。
ただ、1〜2年はベストだなと思ってたものも登山スタイルが少し変わると使いにくくなったり、もっと新しいもの、もっと軽いものが欲しいなと思う事は当然ありますよね。
僕自身も登山を始めて4〜5年経った頃から、とにかく必要なものは持っていく、ザックはデカイ方がかっこいい、というスタイルから(どんなスタイル?)、ザックは重いとツライという当然の事に気が付いてしまい、軽量化を意識するようになり、今まで使っていた登山道具を大幅に見直し買い直しました。
全ての登山道具をしょっちゅう買い替えれればいいですが、金銭的にもなかなかそうはいかないですよね。
なので、1度買えば長く使える、登山スタイルが変わっても7年以上実際に使い続けているオススメの登山道具10選まとめてみました!!
- 登山を始めた、始めたいけど何を買っていいか分からない
- 登山道具選びで失敗したくない
- 実際に使った人の感想が聞きたい
- 今後どういう登山スタイルになるか分からないけど、色々なスタイルにオススメの道具が知りたい
- できるだけ長く使える登山道具が知りたい
目次
①グラナイトギア エアジップサック
1発目はグラナイトギアのエアジップサック。
これは7年どころか10年は使用しているかなりのお気に入り。
ザックに物を入れると基本的に縦積み状でぎゅうぎゅうになり、どこに何があるか分かりにくく、出したいものが下の方にある場合、取り出すのが非常に手間。
天気が良く時間のある時や焦ってない時はいいですが、登山を続けていると雨や強風、雷などの状況で歩く場合も出てくる可能性があり、そんな時にザックから必要な物を取り出すのにモタついたり、バラバラ余計なものを一旦ザックの外に出してしまうと、濡らしてしまったり、風で濡らしてしまったりとリスクを自ら高めてしまう事にもなりかねません。
そんな時にこのエアジップサックに入れて整理していると、必要な時にすぐに取り出せるし、下の方のものを取り出す際にザックの外へ少し出しておいても、多少の雨なら中の物が濡れる心配がありません。
グラナイトギア エアジップサックのオススメな点
・軽くて丈夫
30デニールのコーデュラシルナイロン生地を使用しているので、少し透けるくらい薄いですが、強度は問題なし。
10年間ガンガン使用してもほつれたり破れたりしてません。
重量は画像のXXSサイズ 5Lで28g!!
もはや持ってないみたいです。
ちなみにXS 9Lで34g、
S 12Lで39g、
M 16Lで48g です。
・ガバっと大きく開くので物を取り出しやすい
生地が薄くしなやかなので、ファスナーを開けると大きく口を開けられ、物をたくさん入れていてもガバっと大きく開けて、中の物を探しやすく取り出しやすい。
・容量によって色が異なる
容量によって色が異なるので、薄暗い時間帯やテントの中、ザックの中でもすぐに見つけられるように色によって入れるものを決めています。
1番小さい5Lのオレンジには、ファーストエイドキットやコンタクトレンズ、薬類など細かいもの。
12Lのグレープには行動食やメスティン、カトラリーなど食事関連のもの。
16Lのブルーベリーには行動時の着替えやレインウェア、下山後の着替えな衣類関連のもの。
9Lのレモンライムは普段使ってないですが、同行者のものを入れたり、冬山行く際の竹ペグやハクキンカイロなど普段あまり使わないものを入れたりしています。
旅行や出張でも整理が楽にできるので、登山以外でも使ってます。
・スクエア型
丸形ではなくスクエア(四角)型なので、ザックに入れても余分なスペースを作らずにしっかり収まるし、テントを撤収する際などにザックの外に出しておく時、重ねて置いておくことも可能なので転がってしまう心配もありません。
・持ち手がある
両端に持ち手があるので、ザックから取り出す時やテントから出す際に引っ張り出しやすく、まとめて何個も持てるので、片付けの際などもまとめて運ぶことも可能です。
下山後の温泉行く際に着替えや必要な物を別のバッグに入れなくてもエアジップサックに入れて、小さなバッグ的な使い方もおすすめです。
容量・サイズ・重量・色
サイズ:奥行き20 × 幅12 × 高さ10cm
重量・色:28g オレンジ
・XS 9L
サイズ:奥行き24 × 幅15 × 高さ12cm
重量・色: 34g レモンライム
・S 12L
サイズ:奥行き27 × 幅17 × 高さ15cm
重量・色:39g グレープ
・M 16L
サイズ:奥行き33 × 幅22 × 高さ17cm
重量・色:48g ブルーベリー
イマイチな点
ほぼ完璧で言うことないですが、イマイチな点を強いて言うなら、、
・容量によって色が決まっている
好きな容量で好きな色を選べたらな、、と購入時は思ってました。
ただ、今はこの色はこの容量と頭に染み付いているので今は困ってないです。。
・持ち手をファスナーで噛んでしまう
物があまり入ってない時にまれに起こしてしまうのですが、持ち手をファスナーでがっちり噛んでしまって、開かなくなってしまった時がごくまれにありました。
注意して開閉するか、持ち手を切っちゃうかすれば問題ないですが。
最後にオススメな点とイマイチな点のまとめ。
・軽くて丈夫
・ガバっと大きく開くので物を取り出しやすい
・容量によって色が異なる
・スクエア型
・持ち手がある
・容量によって色が決まっている
・持ち手をファスナーで噛んでしまう事がごくまれにある
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ホワイトカラーも出ていてめちゃくちゃかっこいいです。
②platypus プラティ2L ボトル
次はプラティパスの2Lボトル。
もはや言わずもながだと思いますが、こちらも登山始めてすぐに購入したので10年くらいは使っていて外せない存在なので漏らさずご紹介。
最大2.5Lの容量をもつプラティパスのベストセラーです。安全で臭いが付きにくいBPAフリーの素材を使用し、軽量で丈夫。使用後は小さく丸めて、コンパクトに持ち運びできます。
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材質:本体/PE・ナイロン、注ぎ口/PE、キャップ/PP
platypus プラティ2L ボトルのオススメな点
・水の量に合わせてサイズを変えられる
最大で2.5Lまで入り、水が減ったらそれに合わせて小さくたたむ事も可能。
本体自体は36gと軽いので、水場が少ないルートに泊まりで行く際は2つ持っておいておき、しばらく水の補給が難し相場場合は、2つ最大まで水を入れれば5Lになるので、その日の夕ご飯分、翌日の行動時の分までまかなう事が可能です。
長期縦走にもかかせないボトルです。
1Lのボトルもありますが、2Lを買っておいた方が間違いないです。
水を少ししか持っていかない場合は空気を抜けば薄くコンパクトになるので。
・凍らせたり、お湯をいれて湯たんぽにもなる
夏場は凍らせてザックの背中が熱くなりすぎないようにしたり、夏に近所を長距離走る場合もトレランザックに凍らせたプラティパスを入れて暑さ対策としても使ってます。
山に要冷蔵の食材を持っていく時にプラティパスを凍らせて、専用の保温ケースに入れて生肉やうなぎを持っていって山頂でおいしく頂いたこともあります。
夏場に車の移動、山を登る時間含めて12時間以上経ってましたがちゃんと保冷できていました。
冬は沸かしたお湯をプラティパスに入れて、タオルでくるんで湯たんぽ代わりに使うことも可能です。
メーカーの品質表示記載の耐熱温度は90度なので、それ以上の熱湯を入れないようにご注意ください。
ちなみに冬のテントや避難小屋の中の気温はマイナスになることが多いので、寝るときはシュラフの中か、保温ケースに入れておかないとプラティパスにいれた水は凍ってしまいます。
・長く使える
初代プラティパスは約5年、登山日数100日くらい使ってようやく口の接着部分から水が漏れるようになったので買い替えました。
それまでは毎回使ってましたがなんともなかったです。
2代目プラティパスは5年以上使ってますが、少し汚れてきたこと以外は今のところ問題なしです。
かなり安心して使える品質だと思います。
イマイチな点
・洗いづらい、乾かしづらい
これもほぼないのですが強いて言うなら、乾かしづらい、洗いづらい点です。
口が小さいので、中を洗うのが大変です。
使ったことないですが、クリーニングキットもあるみたいです。
面倒なので僕はたぶん使いませんが 笑
サイズ・重量・容量
サイズ:幅19 × 高さ35cm
重量:36g
容量:最大2.5L
最後にオススメな点とイマイチな点のまとめ。
・水の量に合わせてサイズを変えられる
・凍らせたり、熱湯を入れる事ができる
・ながーく使える
・洗いづらい、乾かしづらい
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専用保温ケースがあれば暑い日でも凍らせたまま持ち歩く事も可能です。
③SOTO ウインドマスター SOD-310
次はSOTOのバーナー、ウインドマスターです。
これを使用する前は、JETBOIL のフラッシュを使ってました。
ジェットボイルはオサレだし非常に早くお湯が沸くのはとても素晴らしいのですが、重量がガス缶抜きで433g。。。
軽量化を意識し始めると無視できない重さ。
しかもアルファ米があまり得意ではなく、炊いた米を食べたくなってしまったのですが、このジェットボイルは弱火が難しいのと1点に集中して当たりすぎて焦げやすいので使わなくなってしまいました。
テント泊でご飯を炊くという行為が玄人っぽいですしね。(誰も見てないわ)
その反面、ウインドマスターは重量軽く、コンパクトに収まり、風の影響を受けにくいので強風で消えることもないし、弱火〜中火での炊飯も可能と言うことなしです!
ウインドマスターのオススメな点
・風に強いすり鉢状のバーナーヘッド
側面が高いすり鉢状のバーナーヘッドにする事で、横からの風の侵入を防ぎます。
引用元:新富士バーナーオフィシャルサイト
汚くてスミマセン。
たしかにすり鉢状になっており、他のバーナーに比べると風に強いです。
通常弱火にしていると少し風が吹いただけでいつの間にか火が消えている事がほとんどです。
米を弱火で炊いていていつの間にか消えていると、何分火にかけたのか分からなくなるので地味に困ります。
もちろん強火でも風の影響を受けにくく、これまで風で火が消えたことないです。
バーナーヘッドのフチをリング状に立ち上げることで風防効果を高めています。
側面に広がらない炎のためにフチに炎が干渉しません。
引用元:新富士バーナーオフィシャルサイト
このフチがないバーナーだと、狭いテントの前室などで使う際、火力を強めるとコッヘルの外まで火が飛び出してしまい、テントのフライシートに穴を開けたり、最悪燃え広がる危険性もあります。
フライシートに穴を開けてしまったことはあるので、この細かい点の工夫は本当に助かります。
・軽い
バーナー、ゴトク、専用の袋で76g!!
もう言うことありません。
・コンパクト
バーナーとゴトクで縦 11cm × 幅 7cm の袋にすっぽり入るコンパクトさ。
愛用しているエバニューチタンマグポッド800mlの中にガス缶105gと一緒にぴったり入って蓋も閉まります。
・組み立てが簡単
組み立てがとても簡単で早い。
ゴトクをすり鉢状のバーナーヘッドに差し込むように装着し、
黒い火力調整のハンドルを出し、ガス缶にくるくる回して装着し、火力調整ハンドルを回して、ガスを出しながら赤い着火ボタンをカチッと押せば火が点きます。
最初はゴトクが薄くて、か弱い感じだったので折れたり、きっちり装着できなくなるんじゃないかと思ってましたが、7年以上使っても何の問題もなく耐久性も高いです。
イマイチな点
いや、色々考えたんですが本当に思いつかなかったです。。
厳冬期の冬山でまだ使えてないので、今後使ったらまた更新しようと思います。
サイズ・重量
バーナー単体
サイズ:幅90×奥行117×高さ100mm(使用時)
幅47×奥行51×高さ88mm(収納時)
重量:76g(ゴトク、専用袋込み)
・風に強いすり鉢状のバーナーヘッド
・軽い(ゴトク込み76g)
・コンパクト(11cm×7cmの袋にすっぽり)
・組み立てが簡単
・特になし!
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④エバニューチタンマグポッド
SOTOのウインドマスターを購入した後に軽いコッヘルも欲しいなと思い、購入したものがこれ。
(持ち手のシリコンチューブは自分で付けたので、販売されているものには付いてません)
とにかく軽く、余裕のある容量(900ml 入ります)で、カップラーメン2人分や袋ラーメン(500ml)と約200〜300ml のお湯が必要なフリーズドライなどの食べ物も同時に作る事が可能なのでこのサイズを選びました。
105サイズのガス缶とウインドマスターはもちろんすっぽり入り、ガス缶250サイズとウインドマスターも少しはみ出しますが入ります。
僕は夕ご飯はメスティンとセットでカレーやおかず系の器として使い、朝は袋ラーメンを食べることが多いので、そのラーメン用として使っています。
こんな感じで。
エバニューチタンマグポッドのオススメな点
・軽い
チタンなのでやっぱりコレでしょう。
軽さはどの素材にも負けません。
フタと付属の袋を合わせても121gです。
・105サイズ、250サイズのガス缶が収まる
105サイズのガス缶とウインドマスターがきれいに収まり、フタもしまります。
すごく軽量でコンパクトだけど容量多いのでこのコンビはオススメです。
250サイズのガス缶とウインドマスターを入れると、フタはきれいに閉まりませんが、付属の袋に入れればきれいに収まります。
付属の袋に入れた状態
・お湯を早く沸かせる
チタンの比熱(単位質量の物質の温度を1度上げるのに必要な熱量)は鉄やステンレスとあまり変わらないそうですが、チタンは比重が小さいため、同じ大きさの鉄やステンレスの約6割の熱量で同じ温度だけ上昇させることができるそうです。
非常に強度が高いので、薄く作ることができ、この傾向はより高まります。
そのため、チタンのクッカーは、熱伝導率が悪い割には温まりやすく、お湯をはやく沸かすことができます。
イマイチな点
・お湯を沸かしてすぐだと持ち手が熱くて素手で持てない
上記のチタンの特性上仕方がないのかもですが、お湯を沸かしてすぐだと持ち手が熱くて素手だと持てません。
ただ、チタンの特性上温度が下がりやすいので、少し待てば触れるくらいの温度になります。
僕もやってますが、持ち手にシリコンチューブを通すなどすれば、多少はマシになります。
サイズ・重量・容量
サイズ:直径11.2cm × 高さ9.8cm
重量:コッヘルのみ 76g フタ・付属の袋込み 121g
容量:900ml
※900miまで入れるとお湯を沸かした際吹きこぼれるかもです。
最後にオススメな点、イマイチな点のまとめです。
・やっぱり軽い
・105サイズ、250サイズのガス缶が収まる
・お湯を早く沸かせる
・お湯を沸かしてすぐだと持ち手が熱くて素手で持てない
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⑤ダーンタフソックス
履きまくったソックスの画像で失礼します。
お次は、生涯保証で有名なダーンタフソックスです!!
耐久性最強、クッション性高く、蒸れ知らず、匂い知らず、
コレ1足買っておけば間違いないウールソックスです!
僕は画像向かって右側と真ん中が中厚の通年履ける「ミッドウェイトフルクッション」、左側が一番肉厚で保温性の高い「ヘビーウェイトフルクッション」の2種類持ってます。
このソックス達7年くらいは履いてますが、生涯保証(通常使用で破れたらいつでも無料で交換)をうたうのは納得で、本当に破れないのはもちろん、履き口のゴムが伸びてしまう事もなく、まだまだ現役バリバリで履けています。
ウールですが、お洗濯はアタックやエマールなどの家庭洗剤でガンガン洗ってますが、今のところ特に問題ありません。
ウールなので本来は中性洗剤のエマールなどで洗う方が、繊維のダメージにならずさらに長く使用できると思います。
ダーンタフソックスのオススメな点
・耐久性最強(生涯保証)
↑ でも書きましたが、耐久性が非常に高く、7年以上ガンガン色々な山で履きましたが、破れないどころか穴も空きません。
メリノウールとナイロンを高密度で編んでいるダーンタフは、強度と耐久性があります。
通常の使用で穴が空いたら、新しいソックスと交換させていただきます。
≪生涯保証≫は、誠実なモノ作りの証です。
引用元:ダーンタフオフィシャルサイト
仮に通常使用で穴が空いた場合、新しいソックスと無料交換可能です。
品質に自信がある裏付けですね。
耐久性最強と言った後に言いづらいのですが、1箇所穴を空けてしまいました。。。
もちろん通常使用ではなく、12本爪のアイゼンをガッツリ引っ掛けてしまってやってしまいました。
通常使用ではないので、生涯保証には該当しないと思います。
アイゼンご使用の方はご注意くださいませ。
これ以外に指先などそれ以外の場所は穴は開いた事ないです。
・高いクッション性
僕が持っているフルクッションモデルは、内側が高密度のループ編みになっており、通常のソックスに比べてクッションが高くなっています。
内側の写真です。
かかとあたりは履きすぎてウールのパイルが抜けてしまってますが、ここは履き心地には影響しないかな。
拡大図です。
ウールのパイル編みできっちり詰まってます。
このおかげで高いクッション性と、フィット感がしっかりあり、疲れにくい登山をサポートしてくれます。
ウールなのでポリエステルやナイロンとは違い、天然のキックバック性(元に戻ろうとする力)があり、へたらずクッション性を維持してくれています。
実際に長い時間歩いた登山後半になっても厚みがしっかりあり、高密度のウールの高いクッション性が残っているのを感じられます。
・蒸れない、匂わない
メイン素材はメリノウール。
メリノウールは、冬暖かく夏涼しい、1年中快適に使っていただける天然素材です。
汗を外に排出する除湿効果、バクテリアの繁殖を抑える抗菌防臭効果があります。1日履いていても、蒸れにくく、臭くなりにくいソックスです。
引用元:ダーンタフオフィシャルサイト
ウールには、天然の調温、調湿(吸湿放湿)機能があります。
湿度が高い時は放湿し、湿度が低い時には吸湿・保温し、快適な状態に保つ機能です。
モコモコの羊さんが身を守るための天然の機能です。
そのため、足の中が蒸れてくると放湿し、冷えてくると吸湿し保温して快適な湿度に保ってくれるため、足が蒸れて擦れてしまう事による足のトラブルを発生しにくくしてくれます。
ウールのもうひとつの天然の機能として抗菌防臭性があります。
ウールは構造上、繊維の表面に水分が残りにくいため、臭いの原因となるバクテリアや菌の繁殖も起きづらいのです。
また、ある種の臭い成分を繊維内部に吸着する働きもあります。
そのため汗をかいてもウール素材は汗臭さが発生しにくく、登山後にバスや電車に乗っても匂いを気にしすぎる心配はなくなります。
7年履いたソックスを臭ってみましたが、たしかに匂いませんでした 笑
イマイチな点
・夏の低山にはオーバースペック
今回メインで紹介した「ミッドウェイトフルクッション」モデルは、厚みがそれなりにあるので夏の低山を2〜3時間歩くにはオーバースペックかもです。
履いて問題あるわけではないですが、暑く感じる場合はライトウェイトクッションやアンクル丈がオススメです。
夏でも長時間歩く場合、1000m級、それ以上の標高の高い山にはもちろんオススメできます。
サイズ・素材
サイズ:
S(22.5cm-24.5cm)
M(24.5cm-27.0cm)
L(27.0cm-29.0cm)
素材:メリノウール66%、ナイロン32%、Lycraスパンデックス2%
重量:79g ミッドウェイトフルクッション Mサイズ (両足で)
最後にオススメな点、イマイチな点のまとめです。
・耐久性最強(生涯保証)
・高いクッション性
・蒸れない、匂わない
・少しだけ歩く夏の低山にはオーバースペック(暑い)
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冬や寒がりの方にオススメ、ヘビーウェイトフルクッション
⑥ジップロック イージージッパー
お次はジップロックのイージージッパーです。
登山道具ではないですが、これめちゃくちゃ使えます。
使っていない方は絶対使ったほうがいいです。
スーパーのビニールで良いかなと思われている方も1度使ってみてください。
使いやすさとタフさが全然違います。
しかも繰り返し使えるのでサステナブルです。
僕は主にファーストエイドキット、泊まり用のコンタクトや汗ふきシートなど細かいもの、行動食、カトラリー入れとして使っています。
他には緊急でUNK(う◯こ)がしたくなり、その時使った紙や、子供が吐いてしまってそれを処理したもの、携帯トイレなどを密封した袋に入れたい時にも使ってます。
ジップロックイージージッパーのオススメな点
・多用途に使える
すぐに出し入れしたいけど濡らしたくない、行動食をバラで入れたり、ファーストエイドキット、コンタクトや薬、カトラリー、ナフキンなど細かいものを入れたり、食事後の液漏れが心配で密閉しておきたいゴミを入れておいたり、汚物が付いてしまって匂いが心配なものを密封して入れたり、使用用途はいくらでもあります。
こんな感じで使ってます。
・スーパー等ですぐに買える
スーパーやホームセンター、コンビニで手に入るので、今週末登山なのに在庫切らしてたと前日の夜に気付いてもすぐに買いに行けます。
登山用品店にしか売ってないものだとなかなかそうはいきません。
・開け閉めしやすい、破れにくい、経済的
パチパチ閉めるタイプの袋もありますが、断然こちらのジッパータイプが良いです。
山で使う場合、雨や風が強いとき、少し寒いときに手袋をして使うシーンもあると思います。
そんな時にあのパチパチ、非常に開け閉めしづらいです。
イージージッパーは手袋していても簡単に開け閉めできて、ちゃんと閉まってなかったという事もありません。
ジップロックのイージージッパーはなかなか壊れず、破れにくい。
1度使うと山に5〜10回くらいは持っていきます。
それでもジッパー部分は壊れたことはありません。
ただずっと使っているとさすがに継ぎ目のあたりが少し破れ始めるので、そうなると新しいものに交換します。
他社の安いものは1〜2回使用すると壊れるので、それに比べるとかなりタフです。
ジップロックはMサイズ(12枚入)で¥281(¥23/枚)、Lサイズ(8枚入り)で¥281(¥35/枚)なので、若干高いかもですが、使える回数が多いのでトータルで見ると経済的です。
イマイチな点
サイズ展開が少ない。
品質面では現状のものに不満はまったくないですが、サイズ展開が現状MサイズとLサイズしかないので、小さいSサイズ、大きいLL サイズもあればいいなと思います。
錠剤やサプリを入れるためのSサイズ
(Mサイズに他のものと入れておくと潰されて飛び出すので)
着た後の物を入れておけるLLサイズがあれば良いなーと思ってます。
サイズ・容量
Mサイズ:縦:177mm 横:200mm 厚さ:0.07mm
容量:12枚入りと30枚入りがあり。
Lサイズ:縦:279mm 横:268mm 厚さ:0.07mm
容量:8枚入りと20枚入りがあり。
最後のオススメな点とイマイチな点のまとめ。
・多用途に使える
・スーパー等ですぐに買える
・開け閉めしやすい、破れにくい、経済的
・サイズ展開が少ない(現状Mサイズ、Lサイズのみ)
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⑦メスティン(トランギア)
登山を始めて3年ほど経った頃(2014年頃)にメスティンの存在を知って、無骨なアルミの素材感、シンプルな作り、そそられるクラシックな丸みのある四角型、軽さに惹かれました。
アルファ米が苦手な事もありメスティンで炊いたご飯にハマり、それ以来泊まりで山へ行くときは必ず持っていく相棒になりました。
メスティンの前は登山始めた頃に買った、丸い深型のコッヘルでご飯炊いてました。。。
なんだろうな。。この違和感。
この深型コッヘルでご飯炊くと、なんか食べずらいし、そそられないんですよね。
食事は見た目も大事ですから食欲が湧く状態というのは大事です。
しかも炊くと水蒸気でフタ部分が浮いてくるので、石などの重しが必要になります。
このときはこれが普通と思ってました 笑
メスティンは重しがなくても、ほどよいフタの密閉具合で蒸気は抜けるけど、ガンガン吹きこぼれる事はない。
もちろんフタが外れる事もないので、重しの石も不要です。
メスティンのオススメな点
・そそられる見た目
アルミの素材感むきだしの無骨さ、ランチボックスのような丸みをおびた四角型、たためるシンプルなハンドル。クラシックな見た目なのに使いやすいというギャップがたまりません。
見た目は旧車なのにトラブルなくめちゃくちゃよく走る車みたいな。
クラシックな見た目で使いにくかったら、買って満足して部屋に置きっぱなしになる可能性大ですが、メスティンはガンガン使えます。
・保温性が高い(冷めにくい)アルミ素材
僕のメインの使い方の炊飯の場合、15分ほど弱火にかけた後、30分ほどタオルにくるんで蒸らすのですが、いつも良い感じのサイズのタオルを忘れてうまく包めずに蒸らしています。
包めてないからご飯冷めてるかなと心配になるのですが、このアルミのおかげなのか、30分後でもホカホカご飯のままキープできています。
・軽い、耐久性が高い
薄いアルミを使用しているので、ノーマルサイズのメスティンで重さ 150g!
作りがシンプルなので、今まで8年ほど使っていて落としたり、踏んでしまったり(もちろん本来はダメ)、結構焦がしてしまったりしても全然問題なく使えています。
・誰でも簡単にご飯が炊ける
メスティンを使えば誰でも簡単にご飯が炊けます。
(1合の場合)
- メスティンにお米と水200cc入れる
- 30分〜1時間ほど米に水を吸わせる。
- 弱火で15分火にかける。
- 逆さにして綿のタオルでくるんで10〜30分蒸らす。
- 出来上がり。
※中火で5分の後に弱火で炊く方もいますが、メスティンは焦げやすいので終始弱火がオススメです。
※2合の場合は水を360ccにして後は同じ。
※おこげを作りたい場合は火にかける時間を5分ほど長くする。
1.8合までがメーカー推奨ですが、2合まではおいしく炊けます。
パンパンですが 笑
イマイチな点
・焦げ付きやすい
携行性を考え、熱伝導率の高い薄いアルミを使用しているので、強い火力にすると焦げやすいです。
ここは火力を調整してどうにでもなるので、軽量化の方がありがたいですが。
重量・サイズ・容量
(メスティン)
重量:150g
サイズ:17×9.5×6.2cm
容量:750ml 炊飯1.8合まで
(ラージメスティン)
重量:270g
サイズ:20.7×13.5×7cm
容量:1350ml 炊飯3.5合まで
・そそられる見た目
・保温性が高い(冷めにくい)アルミ素材
・軽い(150g)、耐久性が高い
・誰にでも簡単にご飯が炊ける
・焦げ付きやすい(携行性を高めるため薄いアルミを使用のため)
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⑧サーマレスト Zライトソル
これは登山を始めて2年くらい経った頃(2011年)に買ったんですが、正直長くは使わないだろうなーと思ってました。
身体を横にするマットなのに凹凸があり、アコーディオン状に畳めるけど意外にかさばり、ザックに外付けすると電車・バス利用がメインの僕にとっては結構邪魔。。。
何度か使った後にサーマレストプロライトを買ったので、そちらをメインで使ってました。
ただ、軽量化を意識し始めた頃にまた目に止まり、短くカットしたらどうだろうと思い、思い切って80cmにカットしてみました。
80cmにカット。
そうすると重量は169gになり、テント泊用にメインで使っている40Lのザックにすっぽり入るようになり、1軍で活躍してくれるようになりました。
40L ザックにすっぽり。
Zライトソルのオススメな点
・見た目以上に寝やすい
見た目がデコボコなので、寝にくいのではと思いがちですが、実際に横になってみるとデコボコはほぼ感じず、フラットなマットに横になっている感覚で結構寝やすい。
個人的にですが、プロライトのようなざらついた肌触りや、ツルツルな肌触りだと気になって寝にくいですが、Zライトソルは気にならずよく眠れます。
・穴が空く心配がない
一時期、ニーモのテンサーという空気を入れるタイプのマットレスを使用していたのですが、どこで空いたのか小さい穴が空いてしまい、ひと晩中30分おきに起きて空気を入れ直すという事をしてつらかった事がありました。
しかも自宅に戻った後に穴が空いた場所を専用のリペアキットで補修して、またテント泊で使ったのですが、しかし補修したはずなのにどこからか空気が漏れてまた30分起きては空気を入れ直す羽目に。。。
それ以来空気を入れるタイプは軽くても使ってません。
逆にZライトソルは、岩がゴロゴロある場所に置こうが、多少突起物があろうが、マットの機能がなくなることはありません。
この安心感は経験して始めて大事なんだなと思いました。
・自由にサイズを変えられる
Sサイズは130cmあり、Rサイズは183cmあるので、もちろんそのまま使えば快適に寝れますし、アコーディオン状なので、折り曲がる部分をカットすれば好きなサイズにする事も可能です。
こんな風に工夫次第で色々な人や状況に対応できる道具はオススメできます。
例えば、レギュラーサイズ長さ183cmを半分にカットして2人分にするという事も可能です。
僕は80cmにしてますが、小柄な事もあり80cmあれば上半身はマットに収まるのでそこまで困りません。
もちろん頭と下半身はマットの外に出ますが。
この80cmZライトソルで2泊3日テント泊もしましたが、眠れなくて翌日疲れが残るような事はなかったです。
ちなみに80cmで重さは167gです。
山と道のU.L Pad 100cmも持っており、U.L Padよりは50gほど重いですが、Zライトソルの方が若干ですがかさばらないので、Zライトソルを持っていく事が多いです。
イマイチな点
・やっぱり少しかさばる
もうこれはわがままですが、同じ厚さで、サイズを小さくカットしなくても、もう少し小さく収まるような素材になると嬉しいなと思います。
サイズ・重量
(Sサイズ)
サイズ: 51cm × 130cm 厚さ2cm
収納サイズ:51×10×14cm
重量:290g
(Rサイズ)
サイズ:51×183cm 厚さ2cm
収納サイズ:51×13×14cm
重量:410g
最後にオススメな点とイマイチな点のまとめ。
・見た目以上に寝やすい
・穴が開く心配がない
・自由にサイズを変えられる
・やっぱり少しかさばる
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⑨グラナイトギア トレイルワレット
元々財布にカードやらレシートやら色々入れて、厚みがある事があまり好きではなかったのですが、山に行くときはさらに必要最低限にしてコンパクトで軽くしたいと思ってました。
そんな時に出会ったのがこのグラナイトギアのトレイルワレット(財布) M !!
普段はお札を数枚と小銭、免許証、カード2枚を入れているのですが、ぴったり入るし、非常に軽く、ズボンのポケットに入れても厚みや重量が気にならず、撥水性もあり濡れる心配も少ないので、とても快適で使いやすいです。
日焼け止めやリップクリームなどの探しがちな小物を入れておくのも良さそうです。
グラナイトギア トレイルワレットのオススメな点
・軽くて丈夫
この記事の1発目で紹介した、エアジップサックと同じ、30デニールのコーデュラシルナイロン生地を使用しているので、とても軽く、少し透けるくらい薄いですが、強度は問題ありません。
そしてこのトレイルワレットももちろん軽く、Mサイズで11g!
カラビナ抜きだと10g !
もはやゼログラムです。持っている事を忘れそうです 笑
ズボンのポケットに入れていて重量を感じるのがあまり好きじゃないのですが、これはまったく問題ありません。
・お札・カード類がやや余裕持って入る
お札(2つ折り)、カード類がやや余裕持って入り、出し入れがしやすいサイズです。
山に行くとバスや山小屋など現金でしか払えない場所が多いです。
そのためスムーズに現金を出し入れしやすくないと、もたついて焦っちゃいます 笑
トレイルワレットMサイズ は、横12.5cm × 縦 11.5cm なので、お札(2つ折り)、カード類よりひと回り大きいのでスムーズに出し入れしやすいです。
ちなみにSサイズは縦が7.5cm なので、カードは問題ないですが、お札(2つ折り)が入らないと思います。
購入される方はご注意ください。
イマイチな点
・小銭が少し出しにくい
軽さがあるので仕方がないのですが、生地がしなやかすぎて小銭が出しづらい時があります。
小銭を1〜2枚出すのは問題ないのですが、もっと出そうとする場合はもうちょっと生地にハリ感があれば出しやすいだろうなと思います。
まあ一旦全部出して探せば早いんですけどね。
サイズ・重量
(Sサイズ)
サイズ: 幅 10cm × 縦 7.5cm
重量:9g
(Mサイズ)
サイズ:横 12.5cm × 縦 11.5cm
重量:11g
最後にオススメな点とイマイチな点のまとめ。
・軽くて丈夫
・お札・カード類がやや余裕持って入る
・小銭が少し出しにくい
気になるなと思われた方はこちら👇から検討してもらえると嬉しいです!
⑩snow peak チタン先割れスプーン
最後はスノーピークのチタン先割れスプーンです!
最後がスプーンって。。
他にも色々候補はあったのですが、今回の趣旨など色々考えた結果こうなりました ^^;
では気を取り直して紹介します!
テント泊を始めた頃から、カトラリーは色々試しました。
100均の箸とスプーン、同じく100均の畳めるプラフォーク、スプーン、無印の木製スプーンと箸などなど。
使っていくうちにカトラリーを入れてるジップロックをたまに貫いている、箸を持っていくのがだんだん面倒になってきてしまいました。
モンベルの短く収納できる野箸も検討しましたが、箸に¥2640は出せない。。。
木製スプーンだけでいいんじゃないかと思いましたが、さすがにラーメンが食べれない。
そんなこんなで(どんなだ)、スノーピークのチタン先割れスプーンを使い始めました。
初めは汁物、固形物を食べるにもどっちつかずで結局どっちにも使いにくいじゃないかと思ってましたが、実際はなかなかの万能選手でした!
snow peak チタン先割れスプーンのオススメな点
・軽く、愛着の湧く見た目、使い心地
チタンなので当然軽く、その重量15gです。
持ってみると金属なのでしっかりしているのに、めちゃくちゃ軽い。
この感覚クセになりそうです。
100均のプラスプーンでは沸かない愛着が湧いてきます。
snow peakのロゴも後押ししてくれている気がします 笑
穴にはひもを通したりして、オリジナリティ出したり、誰のものか分かるようにできます。
・ご飯もカレーもラーメンもこれ1本でいける
この先割れスプーン若干ですがスプーン部分のくぼみが深くなっており、スープもすくいやすくなってます。
僕のメインの朝ごはんであるラーメンを食べる際に、麺と一緒に良い具合でスープもすくってくれるのでなかなか良いです。
ご飯やカレーももちろん問題なく食べれますし、チタンなので他の金属に比べると金属臭が少ない気がします。
イマイチな点
特になし!!
サイズ・重量
サイズ: 4cm × 16cm
重量:15g
最後にオススメな点とイマイチな点のまとめ。
・軽く愛着のわく見た目、使い心地
・ご飯もカレーもラーメンもこれ1本でいける
・特になし!!
気になるなと思われた方はこちら👇から検討してもらえると嬉しいです!
実際に7年以上使用してみて、色々な登山スタイルにハマり、1度買えば長く使えると本気で思う登山道具10選を紹介してみましたがどうだったでしょうか??
もっとオススメしたい登山道具はまだまだありましたが、今回の趣旨にハマらないと思いいくつも泣く泣く脱落させました。
中でもザックや登山靴、テント、シュラフなどは掘り下げるとめちゃくちゃ長くなるので、また別の機会に紹介していこうと思います。
長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございます!!
今回紹介した物の一覧です。