ずっと気になってた和名倉山。
基本的に公共交通機関利用なので、1日目に将監小屋まで行くのはきついし、秩父湖にバスで行こうとすると出発遅くなるし、遭難系の本を読むと結構な確率で登場するのでちょっとびびってしまってずっと保留になってました。
今回のGW当初は2泊3日か3泊4日で雲取~金峰まで歩くつもりでしたが、仕事でバタバタしたり、天気が微妙だったりで1泊2日しか出来なくなったので、ルート見直してたところに和名倉山が目に入りました。
雲取をを経由すると1日目の将監小屋までコースタイムで約11時間20分、鴨沢を7時半出発すると将監小屋に着くのは18時半頃。
コースタイムの70%くらいで行ければ17時ちょい過ぎ。この時期だとまだ日は落ちてないので、最近トレランも頑張ってるしなんとかなるかなと思い、大好きな石尾根と雲取山を経由するルートに決定。
和名倉山あたりと秩父湖へ下山するルートは不安でしたが、しっかりスマホに地図ダウンロードと紙の地図とコンパスも握りしめ、念の為妻と兄にも登山計画書をLINEで送っておきました。
もうここまでやれば行くしかないでしょう!って事でかなり久々のテント泊縦走行ってきました!
【日付】2022年4月30日〜5月1日
【アクセス】
行き:奥多摩駅7時発鴨沢西行きのバス
※6:45頃到着の電車で行きましたが座れました。
奥多摩駅ではトイレに行かずバスに向かって一直線に行くのがポイントです 笑
(鴨沢バス停と登山口の駐車場にもトイレはあるので)
最終的にはバスは満員でぎゅうぎゅうでした。
帰り:秩父湖バス停
吊橋から歩いて15分くらいです。
【参考コースタイム】
- (1日目)
07:44 鴨沢バス停
- (2日目)
5:31 将監小屋
TTL 6時間3分
2日間 TTL 14時間4分
山と高原地図コースタイム 19時間38分
【ルート】
パッキング。
グラナイトギアのエアジップサックは10年くらい使っているけど、購入当初にブルーは着替え、パープルは食料品、レッドはファーストエイドキットと衛生用品と決めたら今でも変わらず続いている。
パンパンのザックの中から取り出したい時やテントの中のごちゃごちゃした空間などで探しものを見つけやすいので意外と良いですよ。
水抜きで8kgくらいでした。
このゴッサマーギアのゴリラ40の前はバルトロ使ってたんですが、ザック自体が重いのと肩に合ってなかったからかテント泊の時はいつもツライ思いをしてましたが、これにしてからはテント泊装備でも結構快適です。
奥多摩駅7時発のバスに乗って鴨沢バス停到着。
ちょっと人混みで疲れちゃったのでそそくさとバス停脇の階段登って出発。
初めて来た時はこの上に駐車場あるはずなのに結構ちゃんと登るのねと思っちゃうくらい、ちゃんとした登山道を登っていきます。
小袖の村営駐車場にはきれいなトイレがありました!
鴨沢バス停でトイレ行っとけばよかったかな、と思い始めていたので助かりました!
協力金もちゃんと入れさせてもらいました。
登山口。
前はここに3台くらい車停めれたけどいまはコーンで塞がれていました。
クレームが出たのかな。
ここでストレッチして出発!!
気持ち良い新緑の登山道を登っていきます。
廃屋懐かしいな〜とか思いながら順調に歩いていきます。
堂所
以前はここでだいたい休憩してましたが、今回は休憩せずに行けそうな感じ。
無理しているのか、余裕があるのかまだはっきりしません。
途中木々の間から富士山が。
この後雲に隠れてしまい、結局この2日間で富士山見れたのはこのときだけでした。
七ツ石山小屋下の分岐
なぜか七ツ石山は絶対行こうと思ってました。初めてのテント泊でも登った思い出の場所だからか、石尾根がきれいに見える好きな山頂だからかな。
飛龍は絶対に巻こうとこの時から決めてました 笑
七ツ石小屋
待望の石尾根に合流しました!
やっぱり石尾根最高っすわ〜
七ツ石山はたくさんの人で賑わってました。
人が少ないところで休憩しようと草原っぽいところに腰を下ろして、少し休憩した後回りを見ると鹿のフンだらけ。。。だから空いてたのか。。
何事もなかったかのようにスッと立ってスカして出発しました 笑
南アルプスの山々のきれいに見えます
クネクネの唐松も久しぶり!
ヘリポート越えて今はなき奥多摩小屋のテント場。
初めてテント泊来た時この辺にテント張ったけな〜とか懐かしくなりながらキョロキョロしてしまいます。
奥多摩小屋とトイレはきれいに無くなってました。
壊されて結構時間経つのかな。
久々なのでわからないですが。
奥多摩小屋から雲取山までこんなに距離長かったかなと思うくらい、雲取山までなかなかきつかった。
雲取山最後の登り。
避難小屋脇の道を抜けて少し歩くと雲取山山頂!!
石尾根見えるところまで戻って、少し長めに休憩〜〜〜
休憩後将監小屋方面に向かいます。
途端に静かな山歩きになります。
狼平
ここはいいですね〜。
テント張りたくなります。
北天のタル
ここに三条の湯から登ってくる方もいました。
飛龍山の取り付き
予定通り巻きます 笑
巻いて飛龍権現
雲取〜将監小屋は水場がないイメージでしたが、前日雨だったからか何箇所か水が出てました。
ここの水ごくごく飲んでみましたが、お腹問題ありませんでした。
ずっとトラバースでめちゃくちゃ飽きますが、少し開けた場所もあります。
1日目だからか肩も足の痛みも結構出てたので、将監小屋が見えた時は嬉しかった。
GWで遅い時間になるとテント場張れなくなるかもと心配してましたが、さすが将監小屋まだ全然余裕ありました。
トイレはバイオトイレができており、まったくにおいもなくきれいでした。
今の小屋番さんはいつもいるわけでないみたいで、平日は誰もいないようです。
夕方になると帰宅されます。
水が豊富な小屋です。
我が家を設営。
テント場代1000円でした。
米を水に浸しつつ、担ぎ上げたコーラ飲みながらのんびりします。
好きな時間です。
ビールやコーラの販売ないので担ぎ上げましょう。
久々でしたがうまく炊けました。
ずっと30分〜1時間水に浸す→中火5分→弱火10分くらい→蒸らし10〜20分でしたが、これだと焦げる時があったので、中火をなくして弱火で15分くらいに変更したら失敗なく炊けるようになりました。
メスティンでご飯炊き上がり安定しない方試してみてください。
2日目ガスガスです。
8〜9年くらい前に泊まった時は鳥のさえずりでめちゃくちゃ良い気分になれたのを覚えてますが、今回は近くのおじさんのうがいの音で爽やかに起きられました 笑
ただでさえ不安な和名倉行きがガスでさらに不安になります。
迷ってもしょうがないので、天気回復するだろうと思い、ええいっと出発します。
山の神土から20分くらいは笹ヤブが登山道をがっつり覆っていて歩きづらく、不明瞭な道が続きます。
朝露たっぷりでびしょびしょになるので、レインウェア上下必須です。
こんな道がずっと続くようなら帰ろうと思ってました 笑
安心してください。ちゃんと終わります。
が、突風が吹いておりまさかの樹氷が見れます。
歩きやすくなりましたが、さぶすぎます。
止まると寒いので動き続けます。
樹林帯に入るとちょうどいい気温感。
ルンルンで歩けます。
天気良くないですが、奥秩父全開の静かな山歩き楽しくなってきました。
シャクナゲのトンネル。
奥秩父っぽくて良いです。
西仙波到着。
なんもありません。
寒々しい東仙波。
天気が良ければ気持ちよさそうな笹っ原が広がってます。
林業用のワイヤーが至るところにあります。
こんな標高高いところにまですごいな。。
よっぽど良い値段で売れたんだろうな。
不安だったのが嘘のように和名倉までの道は最高な道が多いです。
川又分岐
二瀬分岐
遭難が多いから道標やテープが増やされたのかな。
ここまで全然迷うポイントがないです。
和名倉山山頂の手前にちょっと分かりづらい箇所。
向かって右側に踏み跡が続いてますが、これは山頂には行かない間違いルート(倒木あり)。
進みそうになってしまいました。
向かって左側が山頂へ向かう正しいルート。
和名倉山到着!!
噂通り地味な山頂。
2分だけ休憩して来た道を戻ります。
二瀬ルートの分岐に戻ってきました。
ここからが今回の核心部であろう秩父湖へ下りるルートです。
ドキドキします。
あれ、もっと荒れ放題で分かりにくい道かと思ってましたが、歩きやすいし分かりやすい萌え道なんですが。。
とっても良い。
ただ北ノタル越えたあたりのトラバースは倒木が多数あり、それを避けた後にそのまま和名倉沢に下りてしまいそうになるので注意。
倒木等避けても標高下げすぎず、登り返してトラバースを意識して進めば大丈夫。
この辺も気を抜くと下りてしまいそうなので注意。
トラバースが終わると道標と黄色のポール?が続く分かりやすい道になります。
途中イワカガミが1輪だけ。
ちょっとガスが取れてきて木々の間から雲海が見れます。
イワカガミの群生
もうねこの辺の道も最高です。
写真だと伝わりにくいですが、良い感じの道です。
広々した場所も踏み跡とテープががしっかりあり分かりやすいです。
ずっとガスだったので嬉しい。
途中きれいな沢があります。
ここまで来てだいぶ安堵したので沢で顔洗ったりしてのんびりします。
元々木材を運び出してた道かなと思うくらい広い道が何箇所かあり、めちゃくちゃ良い道です。
良い道です②
反射板跡地かな。
ここから秩父湖へ向けて急坂を下っていきます。
秩父湖へ下りてきました。
無事下山できて良かった〜〜〜(大袈裟か)
埼玉大山寮に続く吊橋。
観光客の方も来てました。
山行っているとマスクを忘れてしまいます。
埼玉大山寮脇か隣の駐車場から下りると
ここを抜けると吊橋に行けます。
秩父湖バス停まで1kmくらいあるので、のんびり歩こうと思ってましたが、バスの時間まであと10分!
次は1時間後なので、1km先のバス停まで走ります!
通常1km 5分〜6分くらいなので、ザック背負っていても間に合うはず!
バスが若干遅れていてなんとか間に合いました!
バスは全席埋まってましたが、運転手さんから一番前の座席に座っていいですよって言ってもらえたので、1時間立ちっぱなしにならず済みました。
ありがとうございました〜。
事前の遭難情報もあり、和名倉山周辺と秩父湖へ下山するルートは、全体的に薄暗く良いところがないような場所を想像してましたが、人は少ないですが道は分かりやすく、奥秩父全開の最高の場所でした。
ただ、1度迷うと人通り少なく、情報も入りにくいと思いますので、地図とコンパスは必携です。
天気の良い日はもっと良い景色が見れると思いますので、また違うルートも絡めて行ってみたいと思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました!!